「起業の成功率は1割」といった数字だけで、自分の事業の成否を判断することはできません。何を成功と呼ぶか、どの企業を何年間調べたかで意味が変わります。会社が存続していること、黒字であること、社長の生活費と返済まで現金が残ることを分けて確認しましょう。

統計を読むときは、分母・期間・定義を見る

対象が全ての起業者なのか、融資を受けた企業なのか、法人だけか個人も含むかを確認します。調査に回答しなくなった企業をどう扱うか、廃業・休業・事業譲渡等をどう区分するかでも、割合は変わります。

日本政策金融公庫の新規開業パネル調査は、同じ対象を5年間追跡する調査で、公庫の融資を受けて開業した企業等から抽出しています。これを全ての起業者の成功確率へそのまま置き換えることはできません。ある年の調査結果を、今から始める本人の結果の保証として使うこともできません。

見たいこと 数字・条件の例
存続 対象企業が追跡時点で営業を続けているか
損益 売上・原価・固定費を引いた利益
資金 入金、支払、返済、納税後の預金
本人の生活 生活費を事業から賄える時期
継続条件 稼働、健康、人員、顧客への依存

仮定例:黒字でも現金が減る会社

月の利益が20万円でも、売掛金の増加で30万円が未入金になり、借入元金返済10万円があるという単純な仮定では、利益20万円だけで資金が増えているとは判断できません。ほかの入出金を含め、月別に確認します。

逆に開業直後の赤字でも、予算の範囲内で顧客が増え、十分な資金がある場合と、原因が分からないまま資金を使い切る場合は違います。黒字・赤字という一つの指標だけで、続ける・やめるを決めないでください。

失敗を減らすために、開業前から確かめること

顧客、商品、価格、受注の根拠、原価、固定費、必要な設備・人員を整理します。広告や営業を増やす場合も、受注一件の粗利益と、問い合わせから受注までの件数を確認します。

開業支出と、最初の売上入金までの運転資金を分け、売上が計画より少ない場合や入金が遅れる場合も計算します。家計の生活費を事業資金と混ぜないことも大切です。

見直す日と、資金の下限を決める

毎月の計画と実績を比べ、差が単価、件数、原価、人件費、入金時期のどこから生じたかを確認します。預金がいくらを下回る前に、費用・価格・事業内容を見直すかも決めておきます。

税金を減らす目的だけで不要な支出を増やすと、利益も資金も失うことがあります。継続の判断に必要な数字を残すことが、開業後の選択肢を増やします。

当事務所へ相談するときの必要資料

事業計画、契約・受注、見積、月別売上と経費、通帳、売掛・買掛、借入返済、生活費、開業希望日をご用意ください。すでに始めている方は、試算表と前期申告、未入力の月も確認します。

当事務所では、若い代表税理士自身の起業経験を踏まえ、設立や資金計画と、数字を継続して把握する経理をつなげて支援します。会計入力から任せることで、社長が本業の改善へ時間を使える分担をご案内します。

事業計画と開業後の数字の確認は秋田税理士事務所へご相談ください

若い代表税理士自身の起業・会社経営の経験を踏まえ、事業の判断から日々の会計入力、決算申告までつなげて支援します。社長が勘定科目や申告書を調べ続ける負担を減らし、営業や現場へ時間を戻せる分担を大切にしています。

一般顧問の会計入力は年間500仕訳まで含み、超過は100仕訳ごと12,000円、資料のファイル整理がない場合は15,000円(いずれも消費税別)が標準です。売上規模、決算月、資料量、任せる業務から年間料金と追加条件をご説明します。料金・サービス内容もご参考ください。

事業内容、決算月、現在の資料と未処理期間、ご希望時期を添えて、ご依頼に関する無料顧問相談からお知らせください。資料が全部そろう前でも、現在分かっていることから整理します。