最終更新日:2026年9月13日

秋田で起業するときは、会社名や店名を決めて看板・名刺を発注する前に、商号と商標の両方を確認してください。会社を登記できることと、その名前を商品やサービスのブランドとして使えることは別です。ドメインやSNSのアカウントを取得できても、商標権を取得したことにはなりません。

最初に整理するのは、「どの名前を、何の商品・サービスに、誰の名義で使うか」です。そのうえで、同じ・似た商標の調査、必要な出願、会社設立、制作物の発注を一つの日程にまとめます。商標の登録可能性や権利の判断は弁理士等の専門家へ確認し、設立費用や開業後の経理は税務・資金計画と一緒に準備すると、担当者ごとの話が食い違いにくくなります。

秋田税理士事務所グループでは、会社設立前の会社形態、資本金、決算月、役員報酬、資金計画から、設立後の税務・経理まで整理します。会社設立後の経理まで任せたい方は、事業内容、設立予定時期とお悩みをお聞かせください。商標の出願代理や侵害判断を、税務顧問の業務と混同して進めることはありません。

名前を決める前に確認する5項目

  1. 会社名・店名・商品名・ロゴを分けて書き出す
  2. その名前を使う商品・サービスと、今後の展開を整理する
  3. 商号調査と、同じ・似た商標の調査を別々に行う
  4. 個人と法人のどちらが権利を持つかを決める
  5. 調査・出願・登記・看板等の発注時期と費用をそろえる

会社を作る前の判断と、作った後の経理をまとめて整理します

会社名だけを先に決めるのではなく、事業内容、必要資金、設立日、契約名義まで一緒に確認しましょう。

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商号・屋号・商標・ドメインは、それぞれ役割が違う

同じ名前を使う場面でも、制度が守る対象や手続きの窓口は異なります。「会社名を登録した」「ネットで名前を取った」という言い方だけでは、何を済ませたのか分かりません。開業準備では、次のように分けて管理してください。

種類 主な役割 手続き後も別に確認すること
商号 会社などが営業上使う名称。会社設立では登記事項になる 商品・サービスに使う名称の商標権、他社との混同
屋号・店名 個人事業や店舗を示す呼び名 税務署への届出や口座名義だけで独占権は生じない
商標 自社の商品・サービスを他社のものと区別する目印 登録対象の商品・サービス、似た商標、使用方法
ドメイン・SNSのID Webサイトやアカウントを識別するための情報 商標等の他人の権利、契約名義、更新・管理権限

登記ができても、ブランドとして自由に使えるとは限らない

会社の登記では、既に登記されている会社と商号が同一で、かつ本店所在場所も同一である場合、登記できません。その確認が商号調査です。別の住所なら何を名乗っても問題がない、という意味ではありません。

例えば、登記上の会社名の一部を大きく商品に表示し、ブランド名として販売する場合は、商標としての使用に関する確認が必要です。法務局での商号調査と、特許庁の商標情報による調査を、それぞれ行う理由がここにあります。

個人事業主も商標を検討できる

商標登録は株式会社だけが使う制度ではありません。個人事業主の屋号や店名でも、使う商品・サービスを明確にし、登録要件を満たせば対象になります。「ブランドを守るためだけに法人化する」と決めず、法人にする必要性と商標の必要性を分けて考えてください。

法人化は、取引条件、共同経営、採用、利益、社会保険、維持費用なども含めて判断します。会社を作るだけで商標の問題が解消したり、融資の審査を通過しやすくなったりすると考えるのは適切ではありません。

秋田の小さな店でも、名前の調査は発注前に行う

商標権の効力は、原則として日本全国に及びます。秋田市内だけの営業、県内の取引先だけの事業であっても、他県の権利者とは無関係と言い切れません。一方で、同じ文字が見つかっただけで、直ちに使えないと決まるわけでもありません。名前と商品・サービスの組合せを確認します。

売上より、変更したときの影響で優先順位を決める

「売上が増えてから調べる」と後回しにするより、その名前を変えると何を作り直すかを考えてください。店舗名を看板、包装、予約システム、地図情報、従業員の制服まで使うなら、売上が小さい段階でも変更の負担は広がります。

反対に、まだ社内で検討しているだけの企画名と、翌月から大量出荷する主力商品の名前では、確認の優先度が違います。すべての案を同じ費用で出願するのではなく、継続して使う名前、販売に直結する名前、変更費用が大きい名前を先に整理します。

先に使っていた事実だけで安心しない

日本の商標制度は先願主義を採っています。ただし「先に出願すれば、他人の名前を何でも取れる」という制度ではなく、登録には審査があります。既に広く知られた商標との関係なども判断されます。

また、先に使用していた側に保護が認められる場合もありますが、使用期間の長さだけで一律に決まるものではありません。昔から使っている店名だから絶対に大丈夫、後から登録されたら必ず全面変更、という両極端な判断を避け、使用状況と権利関係を専門家に確認します。

日々の取引記録、商品写真、販売開始時期が分かる資料を残しておくことは、税務だけでなく事業の経緯を説明するうえでも役立ちます。記録があること自体が、特定の権利の成立を保証するわけではありません。

最初に作るのは「名前・使い道・名義」の一覧表

商標の調査を依頼する前に、難しい法律用語を覚える必要はありません。実際の事業を説明できる資料を一枚にまとめます。会社名は一つでも、店名や商品名が複数あることは珍しくありません。

確認項目 書き出す内容 確認する理由
名前・マーク 正式表記、読み方、英字表記、ロゴ案 表記だけでなく読み方や図形も調査対象になる
使う事業 販売する物、提供するサービス、販売方法 権利を取りたい範囲を具体化する
使う場所 看板、商品、包装、Web、アプリ、広告 名称変更時の影響と制作順序を把握する
権利の名義 本人、設立予定法人、共同経営者との関係 後の名義変更や使用条件の食い違いを避ける
開始日・支出日 開業予定、商品の発売、看板等の発注日 調査や出願の準備期間を確保する

会社名と主力ブランド名を同じにするか

会社名と店舗名を同じにすると、説明しやすく管理する名前も少なくなります。一方、複数の店舗や事業を持つ予定なら、会社名とは別にブランド名を設ける方法もあります。どちらが常に有利というものではありません。

例えば、同じ法人で飲食店と食品の通信販売を行うなら、会社名、店舗名、商品のシリーズ名を分けて整理します。「会社名について調べたから、すべての販売名も調査済み」と扱わないことが重要です。

候補名は一つに絞り切る前に調べる

思い入れの強い名前でも、調査の結果によっては別案を検討します。ロゴを完成させ、印刷物を大量に注文してからでは、別案への切替をためらいやすくなります。候補を数案残し、調査結果、読まれやすさ、説明のしやすさ、制作費用で比べると判断しやすくなります。

商標は「名前」と「商品・サービス」の組合せで考える

商標登録では、名前だけを単独で押さえるのではなく、使用する商品・サービスを指定します。サービスは制度上「役務」と呼ばれます。商品・役務は第1類から第45類までの区分に分類されています。

区分が違えば必ず問題がない、とは限らない

区分は分類のための枠組みであり、それだけで商品・サービスの類似関係が決まるものではありません。「相手は別区分だから大丈夫」と判断せず、具体的な指定商品・指定役務を確認します。調査では、類似する商品・サービスをまとめる類似群コードも手掛かりになります。

例えば、食品を製造して販売する事業と、店内で飲食物を提供する事業では、考えるべき内容が異なります。今の事業を説明する際は、「飲食関係です」で止めず、店内提供、持ち帰り商品の製造販売、ネット販売などを分けて伝えます。

将来の計画は、実際に見込む範囲を説明する

開業時は一店舗でも、翌年に自社商品を販売する予定があるなら、その計画を出願前に伝えます。一方で、いつかするかもしれない事業を際限なく並べても、費用と管理が増えます。現在の事業、具体的に準備している展開、まだ構想だけのものを区別してください。

文字の商標と、文字・図形を組み合わせたロゴも、同じものとして扱わないようにします。何を登録するかによって、後からロゴを変えたときの検討も異なります。デザインの完成を待って調査を始めるより、主に守りたいのが名称か、図形か、組合せかを先に整理します。

会社設立と商標出願の順番は、名義と開業日から決める

「必ず会社を作ってから商標出願」「必ず商標登録が終わってから会社設立」と一律に決める必要はありません。調査結果、開業日、出願人の名義、制作物の発注予定を合わせて工程を考えます。

設立前に本人が出願する場合

会社設立より前に、個人名義で出願することを検討する場合があります。このときは、後に設立する会社へ権利を移すのか、個人が持ったまま会社に使用させるのかを曖昧にしないことが重要です。

出願中と登録後では、名義を変更する手続きも異なります。会社設立後に自動で会社の財産になるわけではありません。権利の移転方法は弁理士等に、会社と個人の間で支払いや資産移転が生じる場合の税務は税理士に、それぞれ確認します。

会社名義で出願する場合

法人名義での出願を予定するなら、登記される会社名・住所と出願人情報をそろえます。設立日だけを先に決めるのではなく、調査に必要な時間、候補変更の余地、出願準備を含めた日程にしてください。

登記前の見積りや仮予約の名義と、登記後の本契約の名義が異なることもあります。取引先にいつ法人へ切り替えるかを伝え、誰が支払ったのか分かる資料を保存します。

共同経営では「誰が考えたか」と「誰が持つか」を分ける

共同創業者の一人が考案した名前でも、事業で使う権利の名義が自動的に会社へそろうわけではありません。個人名義のまま事業が成長すると、退任や株式の譲渡の際に、会社が引き続き使えるかが問題になることがあります。

設立前に、出願人、費用負担、会社による使用、離脱時の扱いを確認します。株式の持分や役員構成と同じように、事業に必要な資産を誰が持つかも話し合っておくと、後の判断がしやすくなります。

会社設立全体の工程は、秋田で会社設立する流れ・必要書類も参考にしてください。

商標登録の費用は、出願時と登録時を分けて予算に入れる

商標は、出願した時点ですぐに登録されるわけではありません。審査を経て登録が認められた後、登録料を納付し、設定登録によって権利が発生します。予算では、出願と登録を別の支出として管理します。

項目 特許庁へ納める基本料金 予算上の注意
商標登録出願 3,400円+8,600円×区分数 出願段階の費用。登録が保証されるわけではない
設定登録料・10年分一括 32,900円×区分数 登録段階で別に納付する
調査・出願代理等 依頼先と業務範囲による 上記料金とは別に見積りを取る
追加対応・その他 必要な手続きによる 拒絶理由への対応、書面提出時の電子化などを確認

例えば、1区分について通常の出願をし、登録が認められて10年分を一括納付する場合、上記の出願料は12,000円、登録料は32,900円で、合計44,900円です。2区分なら、出願料20,600円と登録料65,800円で合計86,400円になります。弁理士報酬や追加対応等を含む総額ではありません。

見積りは「何が含まれているか」で比べる

出願時の金額だけを見ると安く感じても、登録時の報酬や審査途中の対応が別料金の場合があります。候補名の調査、区分の検討、出願書類、拒絶理由通知への対応、登録手続き、更新管理のどこまで含むかを確認してください。

登録できなかった場合の費用や、途中で候補名を変える場合の扱いも、依頼前に確認します。単に「商標登録一式」という項目だけで予算を置くより、発生時期と条件を分けておく方が資金繰りを見通せます。

開業費用には、名前を使う制作物も含める

商標の費用とは別に、ロゴ、看板、商品包装、ホームページ、写真、印刷物、広告などが必要になります。一つずつは小さくても、開業前に支払いが集中すると、開業後の家賃や仕入れに使う資金が減ります。

仮定の例として、看板30万円、包装15万円、Web制作40万円を同じ月に支払う計画なら、その3項目だけで85万円が必要です。金額は相場ではなく説明用の設定です。商標の調査結果による名称変更で追加費用が生じる契約かも確認し、発注時点をそろえます。

融資を使う場合も、これらの支出が必ず対象になるとは限りません。必要な見積書、資金使途、支払時期を申込先へ確認し、審査前に全額を支出してしまわないようにします。会社設立と資金計画は、会社設立サポートの支援範囲と合わせてご確認いただけます。

ロゴ・看板・ホームページを発注する前に決めること

名前の調査と制作物の契約は別の作業です。制作会社がデザインを作ったから商標調査も済んでいる、料金を支払えばすべての権利が自社へ移る、と決めつけず、契約の内容を確認します。

ロゴの権利と利用範囲

ロゴを依頼する際は、商標登録への使用を予定しているか、看板・商品・Webなどでどのように使うかを伝えます。素材やフォントが含まれる場合は、利用条件や商標登録に関する制限も確認してください。

納品されるデータの形式、色やサイズの変更、将来の修正を誰に依頼できるかも重要です。画像一枚だけでは、看板の大型印刷や別媒体への展開で再制作が必要になる場合があります。契約と納品物を対応させて保存します。

変更・中止になった場合の費用

候補名が変わったときに、どの工程までなら修正できるかを確認します。デザイン案の作成中と、看板の製造開始後、包装の印刷後では、負担が異なります。調査が終わる前に発注する必要があるなら、名前を確定する期限と変更条件を契約先に伝えてください。

「開業に間に合わせたい」という事情があっても、未確認事項を伝えずに発注すると、修正の負担を誰が持つかで食い違いが生じます。工程ごとの承認者、確定版のデータ、発注日を残しておくと、別の担当者にも経緯を説明できます。

ドメイン・SNSは、取得よりも名義と引継ぎを確認する

ドメインやSNSのIDの空き状況は、商標調査とは別に確認します。取得できたことは、他人の権利を侵害しない証明にはなりません。また、商標を登録しても、希望するドメインやアカウントが自動的に取得できるわけではありません。

制作会社や担当者だけが管理する状態を避ける

会社のWebサイトなのに契約者が制作担当者の個人名義で、更新通知もその人だけに届くと、退職や契約終了時に困ることがあります。契約者、請求先、管理担当、更新日、管理権限の引継ぎ方法を確認してください。

パスワードを全員で共有する運用にせず、サービスが提供する権限管理や認証の仕組みを使い、必要な担当者に必要な範囲を与えます。代表者が普段操作しない場合でも、誰に連絡すれば管理を引き継げるか分かる状態にします。

会社名・店名・請求書の表示をそろえる

SNSでは店名、ホームページでは旧名、請求書では会社名だけという状態になると、初めて取引する相手が同じ事業者か判断しにくくなります。ブランド名を複数使う場合も、運営する法人や連絡先との関係が分かる表示にします。

名称変更の際も、すべてのアカウントを削除しなければならないとは限りません。各サービスのルール、契約、権利関係に応じて必要な対応を決めます。Web上の評価や顧客との接点が必ずゼロになる、という前提で判断する必要はありません。

開業場面別|どの段階で何を確認するか

次は、判断の順番を説明するための仮定例です。特定のお客様の実績ではありません。事業の内容によって必要な調査・権利の範囲は変わります。

秋田市でカフェを開き、焼き菓子も販売する場合

店名を決めた後、すぐに看板と包装袋を発注するのではなく、店内での飲食提供と、商品の製造販売を分けて整理します。同じ名前を店名と焼き菓子のブランド名に使うなら、その両方を専門家へ伝えて調査・出願の範囲を検討します。

資金計画では、店舗工事、厨房設備、看板、包装、商標関係の費用を支払月ごとに並べます。包装の最小発注数が多ければ、名前を変更したときの在庫負担も大きくなります。小ロットで始めるか、本発注をいつにするかも検討できます。

建設・修理業で独立し、社名を車両へ表示する場合

会社名を登記する前に商号を調べ、営業用に使う名称として商標との関係も確認します。車両の表示、作業着、現場看板、見積書へ同じ名前を使うなら、一度の変更が複数の制作物に及びます。

独立直後は、工具や車両など本業の支出も重なります。名称の調査にかかる費用と、制作物をやり直す場合の負担を分け、先に確認する項目を決めます。元の勤務先の名前やロゴに似せて信用を引き継ごうとするのではなく、契約や権利関係を確認して自社の表示を整えます。

個人のネット販売を法人へ移す場合

既に使っている商品名やショップ名について、誰が出願・登録しているかを確認します。個人が権利を持つ場合、法人化しただけで名義は変わりません。ネットショップの契約、決済、商品在庫、ドメインと合わせて引継ぎ項目を作ります。

同じ代表者が続けるからといって、個人と会社の支払いを混ぜないようにします。権利の移転や使用契約が必要な場合は、内容を専門家に確認し、費用負担の根拠を残します。営業を止めないための引継ぎと、法律・税務上の整理を同じ日程表に置くことが大切です。

商標・制作費用は、領収書だけでなく内訳を経理へ渡す

ブランドに関する支出をすべて「広告費」や「開業費」としてまとめると、後から内容を確認し直すことになります。出願、登録、調査、デザイン制作、印刷、権利の譲受け、利用料など、何に対する支払いかを分けてください。

請求書と契約・納品内容を一緒に残す

税務上の処理は、支払先の名称だけでは決まりません。権利の取得なのか、一定期間の利用なのか、単発の作業なのかによって確認事項が変わります。特許庁へ納める料金と専門家報酬も区別できるようにし、見積書、請求書、契約書、支払いの記録をまとめます。

設立前に代表者が立て替えた場合は、日付、支払先、金額、目的、会社へ引き継ぐ内容を一覧にします。「社長が払ったから会社の経費」「開業前だから全部同じ処理」と決めず、取引の実態を確認して処理します。

更新料・継続費用も年間予算に入れる

商標登録後にも、権利の更新や専門家の管理費用が発生する場合があります。ドメイン、サーバー、制作保守、利用許諾料なども含め、毎年の固定費と数年ごとの支出を分けて管理してください。

売上が増えていても、まとまった支払いと納税が同じ月に重なると資金が減ります。経理を外部へ任せる場合は、更新予定や契約変更も共有すると、帳簿だけでは見えない先の支出を資金繰りへ反映しやすくなります。

開業後の経理・申告まで任せたい方へ

領収書の入力だけでなく、設立前後の支払い、契約、資金繰りを整理したい方は、現在の準備状況とお悩みをお聞かせください。

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登録後も、権利・使用状況・更新日を管理する

商標権の存続期間は設定登録の日から10年で、更新手続きにより継続できます。出願した日や開業日と、設定登録の日を混同しないようにします。専門家に管理を依頼する場合も、会社側で基本情報を把握しておくことが重要です。

事業の変更時に、登録内容とのずれを確認する

会社名や住所の変更、ロゴの変更、新商品の発売、サービス内容の追加、海外展開を行う際は、既存の登録でどこまで対応できるかを確認します。日本の商標権がそのまま外国でも効力を持つわけではありません。

管理表には、商標、権利者、登録番号、指定商品・指定役務、登録日、更新予定、担当者、実際の使用場所を記載します。担当者が変わっても、登録証や関連する契約、専門家の連絡先までたどれるようにします。

似た名前を見つけても、その場で侵害と決めつけない

自社と似た表示を見つけたら、使用されている商品・サービス、表示方法、公開場所などを記録します。いきなりSNSで相手を非難したり、使用中止を断定的に要求したりする前に、権利の範囲と相手の使用実態を確認してください。

反対に警告を受けた場合も、無視する、すぐ全面的に認める、記録を消す、といった対応を避けます。通知、回答期限、登録情報、自社の使用開始時期や制作資料をそろえ、弁理士・弁護士等に対応を確認します。

名称変更が必要になったら、支出と取引先への案内を整理する

変更することになった場合は、法的な使用停止の範囲と期限を確認したうえで、登記、契約、看板、在庫、Web、請求書、口座などへの影響を整理します。店名だけの変更なのか、法人の商号も変わるのかで必要な手続きは異なります。

変更費用を一度に支払うのか、契約に沿って段階的に対応できるのかも確認します。取引先には、運営する事業者、請求・支払先、契約への影響が分かる案内を行い、表示を変えるだけで終わらせないようにします。

会社設立・商標・税務は、専門家の役割を分けて進める

経営者がすべての手続きを自分で覚える必要はありません。ただし、誰にどの判断を依頼したかが曖昧だと、確認したつもりの項目が残ります。次のように役割を分けてください。

整理したいこと 主な担当分野
商標の調査、出願代理、権利範囲の検討 商標を扱う弁理士等
権利侵害の紛争・交渉など 案件に応じて弁護士・弁理士等
会社の設立登記の代理 司法書士等
会社形態、資金計画、設立前後の税務・経理 税理士
ロゴ・看板・Webの制作とデータ納品 制作事業者。権利調査の範囲は別途確認

秋田税理士事務所グループへ会社設立と税務・経理を依頼する場合は、事業内容、設立希望日、準備できる資金、既に契約・発注したものをお聞かせください。資本金、決算月、役員報酬、設立後の会計・申告まで、必要な判断を順番に整理します。

商標の登録可能性や出願代理については、その専門対応が必要です。会社設立サポートの料金に商標調査・出願・登録の費用が当然含まれるとは考えず、依頼先と範囲を確認してください。

依頼前に完璧な資料を作る必要はない

まず、予定している事業と名前、開業時期、見積りがある支出を伝えられれば、足りない情報を整理できます。会社名の候補が複数ある場合や、個人で始めるか法人にするか迷っている場合も、その段階の情報を共有します。

会社設立0円サポートは、税務顧問契約の締結などの条件に基づく専門家サポート報酬の取扱いです。登録免許税や株式会社の定款認証費用等の実費は必要です。商標の費用も分けたうえで、設立前後の総額と継続費用を確認してください。

起業時の商標・会社名についてよくある質問

会社名を登記すれば、同じ名前の店を止められますか?

登記したことだけで、全国の同じ名前の使用を一律に止められるわけではありません。商号と商標は制度が異なり、相手の使用方法、商品・サービス、権利関係などの確認が必要です。

売上が少ないうちは、商標を調べなくてもよいですか?

売上だけで判断しません。看板、包装、商品、Webなどへその名前を広げる前に、調査を行うことが大切です。登録の優先順位は、継続使用の予定、変更時の影響、予算を踏まえて検討します。

少し表記を変えれば、似た名前でも使えますか?

文字を一部変えたことだけでは判断できません。見た目、読み方、意味合いや、商品・サービスの類似性も確認します。候補を並べて、専門家に調査範囲を伝えてください。

J-PlatPatで見つからなければ、登録できますか?

検索条件による漏れや情報反映の時間差があり、登録には他の要件もあります。検索結果がないことを、登録や使用の保証として扱わないようにします。

商標登録は自分でも申請できますか?

本人が手続きする方法もあります。ただし、商品・サービスの指定や類似判断、審査途中の対応には専門的な検討が必要です。費用だけでなく、調査・手続きの負担と事業への影響を比べて依頼範囲を決めます。

個人で取得した商標は、法人化すると会社のものになりますか?

自動的には変わりません。会社へ移すのか、個人が持ったまま使用させるのかを整理し、必要な手続き・契約と税務上の扱いを確認してください。

商標にかかった費用は、全部その年の経費ですか?

支出の内容や権利の取得・利用の状況によって確認が必要です。出願・登録・代理報酬・制作費等を分けた資料を渡し、一律に広告費や開業費として処理しないようにします。

秋田で会社を作るなら、名前・名義・資金・経理を一緒に整理する

会社名や店名は、登記書類の一項目にとどまりません。商品、契約、看板、Web、請求書まで使い続ける情報です。商号と商標を分けて確認し、調査、出願、設立、発注の順番をそろえることで、準備のやり直しを減らせます。

秋田税理士事務所グループへ会社設立後の経理・申告まで依頼を検討している方は、事業内容、設立予定時期、現在のお悩みをお聞かせください。開業前に使う資金と開業後に残す資金、会社と個人の支払い、継続して必要な税務・経理を整理します。

設立前の判断から、設立後の経理まで任せたい方へ

会社形態、資本金、決算月、役員報酬、資金計画を、事業の予定に合わせて確認します。

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