
結論から言うと、メンエスの仕事で売上を得るために実際に必要だった支出であれば、必要経費にできるものがあります。ただし、「メンエス嬢だから美容代は全部経費」「売上の30%くらいまでなら経費にしていい」といった一律の判断はできません。
メンズエステで働いていると、普通の会社員とは違った支出が多くなります。
たとえば、
- お店から毎回引かれる雑費10%
- マッサージオイルや施術用品
- 仕事用の衣装や下着
- 美容院、ネイル、まつげ、化粧品
- 店舗までの交通費や深夜のタクシー代
- お店やお客様との連絡に使うスマホ代
- SNSやプロフィール用の写真撮影代
- マッサージの講習費
- 業務上必要な検査費や衛生用品
などです。
年間で大きく稼いでいる方ほど、必要経費を正しく整理できるかによって所得も変わります。
一方で、プライベートでも普通に使う洋服、美容目的の支出、生活費などまで無理に経費へ入れると、後から税務署に確認されたときに説明できなくなる危険性があります。
重要なのは、「何という商品を買ったか」より、「なぜメンエスの売上を得るために必要だったのか」を説明できることです。
この記事のポイント
- オイル・タオルなど施術に直接使うものは経費にしやすい
- お店から引かれる雑費10%も内容を確認して経費を判断する
- 雑費を引いた手取りだけを売上にするとは限らない
- 源泉徴収された所得税は通常の必要経費ではない
- 仕事専用の衣装は経費にしやすいが普段着は慎重に判断する
- 美容院・ネイル・まつげ・化粧品は仕事との関係から個別判断する
- スマホ代など仕事と私生活の両方で使うものは業務分を分ける
- 領収書がなくてもカード明細や購入履歴などから確認できることがある
- 売上に対して「何%まで経費」という決まりはない
- 何年も無申告なら過去の経費も年ごとに整理する
特に、年間でかなり稼いでいるのに何年も確定申告していない方は、経費だけを自己判断で作るのではなく、売上と一緒に整理してください。
判断に迷う前に、まずは新宿風俗確定申告センターへお悩みをお聞かせください。
この記事では、新宿風俗確定申告センターの税理士、坂根崇真が解説します。
メンエスの経費は売上を得るために必要だったかで判断します
メンエスの必要経費になるのは、基本的にその収入を得るために直接必要だった費用や、業務を行うために必要だった費用です。単に「仕事をしているから使ったお金」というだけでは足りません。
メンズエステで業務委託・報酬として働いている方であれば、基本的には、
売上 − 必要経費 = 所得
という考え方で所得を整理します。
たとえば年間の売上が1,000万円あり、メンエスの仕事のために実際に300万円の必要経費がかかったのであれば、単純化すると700万円が経費差引き後の所得になります。
そのため、高収入のセラピストほど、必要経費を漏らさず整理することは重要です。
ただし、税金を安くしたいからと、プライベートの支出まで経費に変えることはできません。
| 判断するときに見ること | 確認内容 |
| 仕事との関係 | メンエスの売上を得るために必要だったか |
| 実際の使用状況 | 本当に仕事で使用したか |
| 私生活との区分 | プライベートでも使用していないか |
| 本人負担か | お店が負担したものを自分の経費にしていないか |
| 証拠 | 領収書、カード明細、購入履歴などが残っているか |
なお、給与として雇用されている場合は、個人事業主の必要経費と同じ考え方にはなりません。
自分のメンエス収入が事業所得・雑所得のどちらになるか分からない方は、夜職は事業所得・雑所得どっち?もご確認ください。
メンエスで経費になるもの一覧
施術に直接使うオイルやタオル、仕事用の宣材写真などは業務との関係を説明しやすい一方、美容代や普段使いできる衣服などは個別判断になりやすいです。
まず、メンズエステでよく発生する支出を一覧で見てみましょう。
| 支出 | 基本的な考え方 |
| オイル・クリーム・ローション | 自分で購入して施術に使用するなら経費にしやすい |
| タオル・シーツ・衛生用品 | 施術用なら経費にしやすい |
| 店舗から引かれる雑費 | 実際の内容を確認して必要経費を判断 |
| 仕事専用の衣装 | 業務専用と説明できれば経費にしやすい |
| 下着 | 使用実態から個別判断 |
| 普段着 | 私生活でも使用するため慎重に判断 |
| 美容院・ネイル・まつげ | 仕事との直接的な関係から個別判断 |
| 化粧品 | 業務使用と私用を区別できるか確認 |
| プロフィール・宣材写真 | 集客のためなら経費にしやすい |
| 交通費 | 仕事のための移動なら経費を検討 |
| タクシー代 | 仕事との関係と利用理由を確認 |
| スマホ・通信費 | 仕事で使った部分を区分 |
| 講習・セミナー | 現在の施術技術向上に直接関係すれば経費を検討 |
| お客様へのプレゼント | 営業・指名維持のためなら経費を検討 |
| 会計ソフト・税理士費用 | 事業の記帳・申告のためなら経費を検討 |
経費になるかは商品の名前だけでは決まりません。
同じ化粧品でも仕事専用と私用では扱いが変わりますし、同じタクシー代でも出勤のためなのか友人と遊んだ帰りなのかで違います。
お店から引かれる雑費10%は経費になる?
メンエスの報酬から「雑費10%」などを引かれている場合、その名称だけで全額が自動的に必要経費になるとは限りません。何のために本人が負担している費用なのかを確認します。
メンズエステでは、報酬明細に、
- 雑費
- 管理費
- 厚生費
- 送迎費
- 広告費
- 衣装費
などの名称で金額が引かれていることがあります。
毎回一律で報酬の5%、10%などを差し引くお店もあります。
たとえば、報酬総額が100万円で、お店から雑費10万円を引かれ、90万円を受け取ったとします。
| 明細 | 金額 |
| 報酬総額 | 1,000,000円 |
| 店舗の雑費 | 100,000円 |
| 実際の受取額 | 900,000円 |
この場合、報酬としての売上を差引前の100万円で整理するのであれば、本人が負担した10万円について、実際の内容を確認したうえで必要経費を判断します。
最初から手取り90万円だけを売上にして、さらに雑費10万円も経費にすると二重に差し引くことになります。
逆に、100万円を売上としているのに、本当に仕事のため本人が負担した雑費を何も経費にしなければ、実際より所得を多く計算してしまう可能性があります。
売上と店舗控除はセットで整理してください。
お店から引かれる雑費について詳しくは、風俗嬢の雑費は経費になる?でも解説しています。
実際にあった事例|報酬から毎回10%の雑費を引かれていた
実際に、メンエスの報酬から毎回約10%を「雑費」として引かれており、この金額を確定申告で経費にできるのか分からず困っていたセラピストの事例があります。
実際にあった事例
あるセラピストは、完全歩合で報酬を受け取っており、毎回お店から「雑費」として約10%を差し引かれていました。
年間で見るとかなり大きな金額でしたが、本人は、
「お店に引かれた金額は全部経費になるの?」
「それとも最初から手取りだけを売上にすればいいの?」
と分からなくなっていました。
このような場合は、報酬の総額、実際の受取額、お店から差し引かれた金額とその内容をセットで確認します。
特に雑費が年間で100万円を超えるような場合には、
「店が10%引いていたので全部雑費です」
だけで終わらせず、明細や契約書、お店からの説明などを残しておく方がよいでしょう。
源泉徴収で引かれた税金は経費とは別です
メンエスのお店から源泉所得税を引かれている場合、その税額は通常の必要経費ではありません。確定申告で年間の所得税と精算するための前払い税金です。
たとえば報酬明細に、
| 項目 | 確定申告での考え方 |
| 店舗雑費 | 内容を確認して必要経費を判断 |
| 送迎代 | 仕事上必要な移動費なら経費を検討 |
| 源泉所得税 | 必要経費ではなく前払い所得税として精算 |
といった違いがあります。
「毎回10%前後引かれているから全部雑費」
とも限りません。
源泉徴収については、水商売・風俗で源泉徴収されている場合もご確認ください。
オイル・タオル・シーツ・施術用品は経費にしやすい
自分で購入し、メンズエステの施術で実際に使用しているオイルやタオルなどは、仕事との直接的な関係を説明しやすい経費です。
たとえば、
- マッサージオイル
- アロマオイル
- クリーム
- ローション
- タオル
- バスタオル
- シーツ
- 使い捨てシート
- 消毒用品
- 衛生用品
- 施術用の小物
などです。
ただし、お店から無料で支給されているものを自分の経費として計上することはできません。
| 状況 | 考え方 |
| 自分でオイルを購入 | 仕事用なら経費にしやすい |
| 店舗がオイルを無料支給 | 自分が支払っていないので自分の経費ではない |
| 店舗の雑費にオイル代を含む | 本人負担額と雑費の内容を確認 |
Amazonや楽天などで購入した場合は、購入履歴も保存しておきましょう。
メンエスの衣装・下着は経費になる?
店舗指定の衣装や仕事専用のコスチュームなどは、メンエスの仕事との関係を説明しやすい支出です。一方、普段も着られる洋服や下着は慎重に判断する必要があります。
たとえば、
| 支出 | 考え方 |
| 店舗指定の施術衣装 | 仕事専用なら関係を説明しやすい |
| コスプレ用衣装 | メンエスでのみ使用するなら経費を検討 |
| 施術用の靴 | 仕事専用か確認 |
| 下着 | 業務専用性や使用実態から個別判断 |
| 通勤時に着る私服 | 私生活でも使えるため経費計上は慎重に判断 |
| 普段使いのバッグ | 私的利用との区分が問題になりやすい |
「お客様に会うから可愛い服を買った」
だけで、一般的な私服を何でも全額経費にするのは危険です。
仕事でしか使用しないのであれば、その事実が分かる写真や店舗の衣装指定なども残しておくと説明しやすくなります。
美容院・ネイル・まつげ・化粧品は経費になる?
美容院、ネイル、まつげ、化粧品などは、メンエスの経費の中でも特に判断が分かれやすい支出です。単に「指名を増やしたいから」というだけで何でも全額経費になるとは考えない方が安全です。
メンエスでは容姿や身だしなみが集客・指名に影響するため、仕事との関係が問題になることがあります。
一方、これらの支出は仕事がない日でも効果が続き、私生活にも関係します。
そのため、
- 店舗や撮影のために必要だったのか
- 仕事専用と説明できるか
- 日常生活の美容とどこまで区分できるか
- 継続的な私的美容ではないか
を確認します。
| 支出 | 確認したいポイント |
| 宣材写真撮影日のヘアメイク | 撮影との直接的な関係を説明しやすい |
| 仕事用ネイル | 業務との関係と私生活利用を確認 |
| まつげパーマ・まつエク | 仕事との直接的な関係から個別判断 |
| 仕事専用の化粧品 | 私用と分けて管理できるか確認 |
| 通常の美容院代 | 私生活との関係が強いため慎重に判断 |
| 美容医療 | 個人的な美容支出としての性質が強く慎重な判断が必要 |
美容費は税理士によっても事実関係の捉え方が分かれやすいため、金額が大きい場合ほど自己判断で一括計上しない方が良いでしょう。
実際にあった事例|領収書を捨てて美容代しか経費が残っていなかった
実際に、メンエスで働きながら確定申告を後から知り、過去の領収書をほとんど捨ててしまったセラピストが、美容代や洋服代をどこまで経費にできるのか悩んでいた事例があります。
実際にあった事例
あるセラピストは、指名を増やしたいと考え、眉毛サロンやまつげの施術、洋服などにかなりのお金を使っていました。
しかし、確定申告について詳しく知ったのは働き始めてしばらく経ってからでした。
それまでの領収書はほとんど捨てており、
「経費にできそうなのは美容代くらいしか思いつかない」
「指名のためなら私服や美容代を全部経費にできる?」
と悩んでいました。
このような場合も、経費を無理に作るのではありません。
過去のカード明細、通販履歴、交通履歴、店舗とのLINEなどを見直すと、本人が忘れていた施術用品、交通費、仕事用の購入品などが確認できることがあります。
一方、私服や日常的な美容費については、仕事で稼いでいるからという理由だけで全部を経費にしないようにします。
性病検査・検査キット・衛生用品は経費になる?
業務を行うために具体的に必要となった検査や衛生用品については、仕事との直接的な関係が明確であれば必要経費を検討する余地があります。一方、一般的な健康管理として受ける検査は個人的支出になる可能性があります。
たとえば、
- 店舗から定期的な検査を求められている
- 業務を行うために必要な検査である
- 検査を受けた理由を仕事との関係から説明できる
といった事情があるか確認します。
消毒用品など施術で直接使用する衛生用品についても同様です。
「メンエスで働いているから医療費は全部経費」という意味ではありません。
個人的な治療費や健康診断などとは分けて考えてください。
交通費・タクシー代・送迎代は経費になる?
店舗への出勤、店舗間移動、仕事上必要な移動などの交通費は必要経費を検討できます。タクシーだから経費にならないということではありませんが、仕事で使ったことを説明できるようにしておきましょう。
| 移動 | 考え方 |
| 自宅から勤務店舗 | 業務委託としての仕事上の移動なら経費を検討 |
| 店舗から別店舗 | 仕事上の移動なら経費を検討 |
| 終電後の帰宅タクシー | 勤務との関係、日時、利用理由を確認 |
| 出稼ぎ・遠方勤務 | 仕事目的の交通費・宿泊費を検討 |
| 友人と遊んだ後のタクシー | 仕事と関係なければ経費にはしない |
交通系ICカードを私生活でも使用しているなら、仕事分だけ分けます。
スマホのカレンダーや店舗の出勤履歴と交通履歴が一致していると整理しやすくなります。
スマホ代・通信費・SNS費用は経費になる?
お店との連絡、予約確認、写メ日記、SNS集客などでスマホを使っている場合、仕事で使用した部分について必要経費を検討できます。
メンエスでは、
- お店とのLINE
- 出勤連絡
- 予約確認
- SNS投稿
- 写メ日記
- お客様との連絡
- 写真加工
などスマホを仕事で使う場面があります。
ただし、同じスマホを私生活でも使っているなら、通信費を100%仕事用とするのではなく、実際の使用状況をもとに仕事分を分けます。
仕事専用スマホを別に契約しておけば、業務使用を説明しやすくなります。
プロフィール写真・宣材写真・写真加工は経費になる?
店舗サイトやSNSへ掲載し、指名や予約を獲得するために使うプロフィール写真の撮影費などは、メンエスの売上との関係を説明しやすい支出です。
たとえば、
- カメラマン代
- 撮影スタジオ代
- 宣材撮影用ヘアメイク
- 写真加工サービス
- 仕事用の撮影小物
- SNS広告費
などです。
実際に掲載したプロフィール画面やSNS投稿も保存しておくと、仕事との関係がより分かりやすくなります。
マッサージ講習・セミナー・他店への研究費は経費になる?
現在行っているメンエスの施術技術を高めるための講習・セミナー費用は、業務との直接的な関係を説明できれば必要経費を検討できます。一方、自分自身がリラックス・美容目的で受けた施術まで、研究費として何でも経費にするのは危険です。
たとえば、
| 支出 | 確認ポイント |
| メンエス施術講習 | 現在の業務の技術向上に直接関係するか |
| 接客セミナー | 現在の仕事との関連性を確認 |
| SNS集客講座 | メンエスの集客目的か確認 |
| 他店の施術を研究目的で受ける | 本当に技術研究として必要だったか個別判断 |
| 疲労回復目的のマッサージ | 私的支出との区分が難しく慎重に判断 |
| 自分の美容目的のエステ | 個人的支出としての性質が強い |
「勉強のためです」と後から説明するだけでは弱い場合があります。
講習内容、申込画面、教材、当日の記録なども残しておきましょう。
お客様へのプレゼントや差し入れは経費になる?
指名客へのプレゼントなどが営業・顧客維持のために実際に支出したものであれば、必要経費として検討できます。一方、友人や恋人への私的なプレゼントは当然ながら経費ではありません。
たとえば、
- 誕生日の指名客への小さなプレゼント
- 営業目的のメッセージカード
- 集客イベント用の配布物
などです。
誰に、何のために渡したのか分からなくならないように、領収書へ簡単なメモを残しておくと良いでしょう。
待機中のご飯や飲み物は経費になる?
自分が通常食べる食事や飲み物は、仕事中に食べたというだけでは基本的に生活費としての性質があります。
「12時間待機したからコンビニ代を全部経費」
「仕事の日の夕食だから経費」
という考え方には注意してください。
自分自身の日常的な飲食費は、仕事をしていなくても発生する生活費です。
一方、お客様との業務上必要な打ち合わせなど、通常の自分の食事とは異なる事情がある場合には個別に確認します。
自宅家賃・電気代はメンエスの経費になる?
店舗所属のセラピストが普通に自宅で生活しているだけなら、自宅家賃をメンエスの経費にすることは基本的には難しいです。実際に自宅の一部を業務に使用している場合は、使用実態から業務部分を検討します。
たとえば、個人で集客し、自宅の一室を施術専用スペースとして実際に使用している場合などです。
その場合でも家賃100%を経費にするのではなく、
- 仕事専用スペースの面積
- 使用時間
- 仕事以外で使用していないか
などをもとに業務分を区分します。
店舗が用意するルームでしか施術していない方が、単に「家でSNS更新している」だけで自宅家賃の大部分を経費にするような処理は避けましょう。
税理士費用や会計ソフト代も経費になる?
メンエスの事業について帳簿を作成したり確定申告したりするための会計ソフト代や税務関連の税理士費用は、事業上の必要経費として基本的にOKです。
特に高収入で、
- 複数店舗を掛け持ちしている
- 毎日現金で報酬を受け取っている
- 雑費を毎回引かれている
- 経費が多い
- 何年も無申告
という方は、自分で数字を作るほど処理が複雑になります。
風俗・夜職に対応する依頼先については、風俗・夜職に強い税理士の選び方もご確認ください。
所得税・住民税・国保はメンエスの経費になる?
所得税や住民税は、メンエスの必要経費にはなりません。国民健康保険料や国民年金保険料も事業の必要経費ではなく、基本的には社会保険料控除として確認します。
| 支払い | 基本的な扱い |
| 所得税 | 必要経費ではない |
| 住民税 | 必要経費ではない |
| 国民健康保険料 | 必要経費ではなく社会保険料控除を確認 |
| 国民年金保険料 | 必要経費ではなく社会保険料控除を確認 |
| 個人事業税 | 必要経費になる |
「自分が払ったお金=全部経費」ではありません。
メンエス嬢の税額については、メンエス嬢の納税額はいくら?で詳しく解説しています。
領収書がないメンエスの経費はどうする?
領収書がないからといって、実際に仕事のために支払った経費をすべて諦める必要はありません。現在残っている客観的な資料から支出内容を整理します。
たとえば、
| 残っている資料 | 確認できること |
| クレジットカード明細 | 支払日・店舗・金額 |
| 銀行口座 | 振込・引落しの記録 |
| Amazon・楽天等の購入履歴 | 商品名・購入日・金額 |
| 交通系IC履歴 | 業務上の移動 |
| LINE | 講習、出勤、店舗との精算内容 |
| プロフィール・写メ日記 | 衣装や撮影費と仕事との関係 |
| メモ・出金記録 | 現金支出の補足資料 |
ただし、自分でメモを書けば存在しない経費まで認められるわけではありません。
領収書以外の資料を組み合わせ、
「いつ・どこで・いくら・何のために支払ったのか」
を整理します。
領収書がない場合については、風俗嬢の確定申告で領収書がない場合もご確認ください。
経費は売上の何%までなら大丈夫?という基準はありません
「売上の30%までなら経費」「50%を超えると税務調査」というような一律の基準はありません。実際に仕事のため必要だった金額を計上します。
たとえば、年間売上1,000万円のセラピストでも、
店舗がオイル、タオル、衣装、送迎をすべて負担している人と、ほとんどを自分で負担している人では必要経費が違って当然です。
| 危険な考え方 | 正しい考え方 |
| 売上の30%まで適当に経費を作る | 実際に支払った業務上の費用を集計する |
| 領収書があるものは全部経費 | 仕事との関係も確認する |
| 現金払いなら経費にできない | 現金でも実際の支出と証拠を確認する |
| 美容代だから全部経費 | 業務との直接的な関係から判断する |
税務調査で重要になるのは、割合そのものより、実際の支出なのか、仕事との関係を説明できるのかという点です。
メンエスの税務調査については、メンズエステの税務調査|店からバレる理由もご確認ください。
メンエスで経費にしない方がいいもの
完全な生活費や私的支出、実際には払っていない金額は必要経費にできません。税金を減らす目的で架空の経費を作るのはやめてください。
たとえば、
- 普段の生活費
- 友人との飲食代
- 仕事と関係ない旅行費
- プライベートだけで着る洋服
- 仕事と無関係な美容費
- 自宅家賃の私生活部分
- 所得税
- 住民税
- 国や自治体などから科された罰金・過料
- 実際には購入していない架空経費
などです。
「領収書を友達からもらった」
「金額だけ適当に出金伝票を書いた」
という処理もしてはいけません。
節税は、架空の数字を作ることではなく、本当に仕事のため使ったお金を漏れなく正しく計上することです。
過去3年・5年無申告なら昔の経費も整理します
何年もメンエスで稼いでいるのに無申告だった場合は、現在の経費だけでなく、申告が必要だった過去の年ごとに売上と経費を整理します。
たとえば、
| 年 | 状況 |
| 2023年 | メンエス一本・無申告 |
| 2024年 | 2店舗掛け持ち・無申告 |
| 2025年 | 出稼ぎあり・無申告 |
| 2026年 | 現在もメンエス勤務 |
という場合、2026年の領収書だけ整理しても過去の無申告はなくなりません。
昔の領収書がなくても、カード明細、通販履歴、銀行履歴、LINE、勤務記録などから、当時の経費を確認できることがあります。
売上についても同様です。
昔の売上が分からない方は、過去の売上が分からない場合の確定申告もご確認ください。
お困りの方は、新宿風俗確定申告センターへお悩みをお聞かせください。
新宿風俗確定申告センターではメンエスの経費を売上と一緒に整理します
新宿風俗確定申告センターでは、「このレシートは経費ですか?」と一枚ずつ見るだけではなく、店舗ごとの売上、天引きされた雑費、源泉所得税、カード明細などをまとめて整理します。
メンエスで高額な報酬を受け取っている方の場合、経費だけ正しくても売上が間違っていれば確定申告は正しくなりません。
特に、
- 毎回雑費10%を引かれている
- 報酬がほぼ現金手渡し
- 複数店舗を掛け持ちしている
- お店から明細をもらっていない
- 領収書をかなり捨ててしまった
- 美容代が高額になっている
- 何年も無申告
- 税務署から連絡が来ている
という方は、一部分だけ自己判断しない方が良いでしょう。
依頼時には、現在残っている次のような資料をご用意ください。
| 資料 | 確認すること |
| 報酬明細 | 売上・雑費・源泉所得税 |
| 店舗名と勤務期間 | 年ごとの収入整理 |
| 領収書・レシート | 必要経費 |
| カード明細 | 領収書がない支出 |
| 通販履歴 | オイル・衣装・備品など |
| 銀行履歴 | 売上・支出・現金入金 |
| LINE・出勤履歴 | 店舗・勤務日・講習など |
| 過去の申告書 | 申告済み・無申告の確認 |
全部そろっていなくても構いません。
領収書がないならない状態で、現在残っている資料から最善を尽くして整理します。
メンエスの経費についてよくある質問
メンエスの経費では、雑費10%、美容代、衣装、領収書なしについて特に質問が多くなります。
メンエスの経費になるものは何ですか?
オイル、タオル、施術用品、仕事用衣装、仕事上の交通費、スマホの業務使用分、宣材写真、講習費などが代表例です。
ただし、実際に本人が負担し、メンエスの売上を得るために必要だったことが前提です。
お店から引かれる雑費10%は経費になりますか?
必要経費になるものが含まれている可能性があります。
ただし、「雑費」という名称だけで10%すべてを自動的に経費にするのではなく、何の費用として本人が負担しているのか確認してください。
雑費を引いた手取りだけを売上にしていいですか?
報酬としての総額から雑費等が差し引かれているのであれば、手取り額だけではなく差引前の報酬額から売上を確認する必要があります。
そのうえで、本人負担の必要経費を整理します。
源泉徴収で10%くらい引かれています。これも経費ですか?
源泉徴収された所得税は通常の必要経費ではありません。
確定申告で年間所得税と精算する前払い税金です。
オイル代は経費になりますか?
自分で購入し、実際にメンエスの施術で使用しているのであれば必要経費にしやすい支出です。
下着代は経費になりますか?
仕事専用か、私生活でも使用しているかなど実際の使用状況から判断します。
「メンエスで働いている」という理由だけで、購入した下着すべてを経費にするのは避けてください。
ネイルやまつエクは経費になりますか?
仕事との直接的な関係から個別判断になります。
私生活でも効果が続く美容費であるため、メンエスだから一律に全額経費とは判断しません。
美容院代は経費になりますか?
宣材写真撮影のためにその日に行ったヘアセットなど、具体的な業務との関係を説明しやすいものは必要経費を検討できます。
通常の美容院代は私生活との関係も強いため慎重に判断します。
脱毛代は経費になりますか?
美容目的・私生活との関係が強い支出でもあるため、一律に経費とは判断しません。
店舗から具体的に求められている事情なども含め、業務との直接的な関係から個別に確認します。
性病検査代は経費になりますか?
業務を行うため具体的に必要となった検査で、仕事との直接的な関係を説明できる場合は必要経費を検討する余地があります。
一般的な健康管理や個人的な治療費とは分けて確認します。
仕事の勉強で他店のメンエスへ行った料金は経費になりますか?
本当に現在の業務の技術研究・研修として必要だったのであれば検討余地があります。
ただし、単に自分が施術を受けたかった費用まで「研究」として経費にするのは避けてください。
タクシー代は経費になりますか?
仕事のために必要だった移動であれば検討できます。
利用日、店舗、出勤時間など仕事との関係が分かるようにしてください。
スマホ代は全部経費になりますか?
私生活でも使っているスマホなら、基本的には仕事で使用した部分を区分します。
仕事専用端末であれば業務使用を説明しやすくなります。
領収書がないと経費にできませんか?
領収書以外にもカード明細、銀行履歴、通販履歴などから支出を確認できることがあります。
ただし、実際に支払ったことと仕事との関係を説明できる必要があります。
売上の何%まで経費にできますか?
決まった割合はありません。
年間売上の10%、30%、50%といった基準で経費を作るのではなく、実際に仕事のため支払った金額を計上します。
3年間無申告ですが昔の経費も使えますか?
申告が必要だった各年について、当時実際に発生した必要経費を整理します。
昔の領収書がない場合も、残っているカード明細、通販履歴、銀行履歴などを確認してください。
まとめ|メンエスの経費は「仕事との関係」と証拠が重要です
メンエスの経費になるのは、売上を得るために実際に必要だった費用です。オイルや施術用品のように分かりやすいものもあれば、雑費10%、衣装、美容代など慎重な判断が必要なものもあります。
特に確認したいのは、
- お店から引かれている雑費の内容
- 源泉所得税との違い
- オイル・タオル等を本人が負担しているか
- 衣装や下着を仕事専用で使っているか
- 美容代をどこまで仕事と説明できるか
- 交通費と出勤記録が対応しているか
- スマホの仕事使用割合
- 講習や他店研究が実際の業務に必要だったか
- 領収書以外にどの資料が残っているか
です。
そして、「経費をいくら入れれば税金が安くなるか」から考えないでください。
先に実際の売上を整理し、その売上を得るために本当に使った金額を必要経費として整理します。
何年も無申告だったのであれば、今年分だけではなく、申告が必要だった過去の年についても同じように確認します。
所得税や住民税などの税金は自己破産をしても原則として免責されません。
だからこそ、売上を隠すのではなく、使える必要経費を漏らさず正しく整理することが大切です。
新宿風俗確定申告センターでは、メンエスの店舗雑費、手渡し報酬、経費、領収書不足、過去の無申告までまとめて整理します。
