起業にホームページは必要?制作費・発注条件・経理と必要資料を税理士が解説
起業時のホームページは、顧客や取引先へ事業内容・料金・連絡先を伝えるために役立ちます。ただし、作れば自動的に集客できる、融資や法人口座の審査に通るというものではありません。必要な内容と費用を事業計画に合わせ、売上や経理の準備と並行して進めましょう。
まず、誰に何を伝えるページか決める
新規顧客へサービスを説明するのか、紹介先へ会社の実態を伝えるのか、採用に使うのかで必要な内容が違います。開業直後なら、事業者名、提供する商品・サービス、対象顧客、営業地域・場所、料金や見積の方法、連絡先などから整理します。
SNSや店舗情報だけで顧客へ届く場合でも、取引先が確認できる情報をまとめる意味があります。一方、売る商品と顧客がまだ決まっていない段階で、大きな制作費を使うと事業内容の変更で作り直しが生じます。
制作方法は、初期費用と更新を続ける負担で選ぶ
自作、テンプレートを使う方法、制作会社への委託などがあります。サービスの現在の価格や対応範囲は変わるため、昔の料金比較や画面の手順をそのまま使わず、見積・契約と自社の更新体制で判断してください。
委託では、制作費のほか、サーバー、ドメイン、保守、文章や画像の追加、修正回数、解約後の扱いを確認します。誰がアカウントを管理し、契約終了時にデータやドメインを引き継げるかも、発注前に確認します。
| 確認項目 | 発注前に決めること |
|---|---|
| 目的と内容 | 顧客・商品・料金・問い合わせまでの流れ |
| 初期と継続費 | 制作、保守、サーバー、ドメイン、改修 |
| 更新作業 | 文章・料金・写真を誰が変えるか |
| 権利と管理 | 画像等の使用条件、アカウントと引継ぎ |
| 成果の確認 | 問い合わせ、受注、粗利益との対応 |
仮定例:制作費だけで予算を決めない
初期制作費30万円、保守等が月1万円という仮定なら、初年度は30万円+1万円×12か月=42万円です。広告や追加改修が別なら、その費用も必要です。月間何件の問い合わせ・受注が必要か、受注1件の粗利益から回収の見込みを検討します。これは価格相場を示すものではありません。
サイトの公開日と顧客が来る時期は同じではありません。紹介、営業、SNS、広告など、顧客がページを見る経路と、その費用・時間も事業計画へ入れます。アクセス数だけで採算が取れていると判断しないでください。
公開前の内容とスマホ表示の確認
会社名・住所・連絡先、事業内容、許認可等の表示、価格の税区分、見積や申込の条件、写真や文章を使う権利を確認します。実績のない成果、未取得の資格、受けていないお客様の声は掲載しません。
スマホで見出しと本文が読めるか、表やボタンがはみ出さないか、電話・メール・フォームが使えるかを確かめます。送信後の確認と社内の対応担当も決め、問い合わせが届いているのに放置される状態を防ぎます。
制作費の経理は、契約と納品物から整理する
同じ「ホームページ費用」でも、制作物・機能・更新や保守の契約内容によって会計・税務の確認点は違います。請求書の名称だけで全額を同じ科目へ入れず、見積書、契約、納品、公開日、支払、追加機能の資料を残します。
当事務所へは、制作と保守を分けた見積、契約、納品物の説明、支払明細、開業日、事業計画をご用意ください。資金計画と経費・資産の判断、開業後の会計入力までつなげて確認します。
ホームページだけで口座や融資の準備は終わらない
Webで事業を説明できても、受注・契約・見積、事業場所、資金、代表者の経験等の資料が必要になります。見栄えを整えるだけで審査が通るという説明はできません。実際の取引と掲載内容が一致するようにしましょう。
起業前の準備は起業の準備・手続きガイド、口座開設の資料は法人口座の再準備ガイドもご参考ください。
起業前の判断から、設立後の経理まで秋田税理士事務所へ
当事務所は、若い代表税理士自身の起業・会社経営の経験を生かし、事業計画、会社設立、創業融資、開業後の経理・税務までつなげて支援します。社長には顧客・商品・現場の判断に時間を使っていただき、領収書や通帳からの会計入力、決算申告などをお任せいただけます。
一般顧問の創業支援料金では、法人売上1,000万円未満は月額20,000円、決算120,000円、法定調書・償却資産申告30,000円の年間基本合計390,000円(消費税別)が標準です。会計入力は年間500仕訳まで含み、超過入力や消費税申告、給与計算等は別途です。決算月・資料量等による追加条件を含め、料金表をご確認ください。
自社でfreee入力を続けたい場合は、一般顧問とは料金体系が異なるfreee専門オンライン顧問もご参考ください。任せる範囲から一緒に整理します。
事業内容、設立・開業の希望日、必要資金と手元資金、見積・契約、現在困っている作業を添えて、ご依頼に関する無料顧問相談からお知らせください。資料は全部そろう前でも構いません。ご依頼を検討する初回面談で、業務範囲と費用をご案内します。